『ファ〜スト』 尾田島委員長×太助の場合(1)
・・・最近、委員長可愛いよな〜

授業中、太助は机に肘を付き顔を支えながら、何気に尾田島の後姿を眺めていた。

ふう・・・

溜め息を付きながら、回想する。


・・・・・・・・・・私はな、社に獣医になってほしいぞ・・・・・・・・・・


あの時、あの言葉で、あの瞬間から、俺の中で何かが弾けた。

尾田島のあの言葉が、あいつの照れた表情と重なって、心が揺さぶられる・・・変な感覚。

目眩がするように、あいつの顔が、尾田島の顔が、頭から離れない。